
プチトマトだいすき、しゅんぶん。
生まれてこのかた ブリーダーさんのところでは母乳とペレット、
東京のペットショップでは 水とペレットしか口にしたことがなかった しゅんぶん。
うちに来てからは さまざまなご飯がまいど出てくるわけですが
はじめての食材を食べるたび オーバーアクションで喜ぶので面白いです。
にんじんを食べて驚愕し ブルーベリーをかじって「ぢゅう!」と叫び
アーモンドを食べてころころ三回転し トーストのかけらをくわえて連続ジャンプ。
「んまいー!んまいー!」と大騒ぎして 目を細めて夢中で食べて。
あー、脳の中ですんごい速度でニューロン連結してるんだな・・とわかるほどの
新鮮な驚きっぷりです。
そういう新しい経験が人格(?)を育てて 顔もどんどん変わってきました。
最初はゴマ粒みたいだった目が大きくなり
怯えていた細い顔が 楽天的で好奇心に満ちたまるい表情になって
すっかり うちのハムらしい「アホ面」になりました。
いーよー、しゅんぶんー、アホでいいよー。楽しんで生きてくれー。
都市伝説っぽい話をひとつ。
タロットのレッスンのとき、生徒さんに「蟹の夢」のご相談を受けて
思い出しました。
カニ。月と母性と防衛心、抑圧された攻撃衝動の象徴、というのが、セオリーですけど。
十数年前、相談された夢の内容が
「蟹が増殖する」というもので。
「夫の実家の菩提寺の中に、蟹が一匹やってきて・・いつのまにか二匹に増えて」
という話にうなずいて、セオリー通りの解釈を考えていたら。
「次の日も同じで。今度は蟹がもっと増えるんです。次の日も。蟹が、どんどん増えて」
心底、戸惑っていらっしゃる電話相談の声に聞き入って。
「もう、一週間以上おなじ夢なんです。蟹は増えるばかりで、座敷を埋め尽くすほど」
単純に、そういうイメージだけでも怖いなあ。と思いながら。
連日連夜に見る夢は、予知夢の性質が強いわけですし。
そして、セオリーとか関係なく“ただごとじゃない感”が強いので。
これは普通の、無意識のありさまを示す象徴的な(主体水準、といいます)夢じゃないな、と考えて。
「あの・・。お身内の方で、体調を崩されているひとは、いらっしゃいませんか?」
と言ったら、張り詰めた沈黙。
「ええ。・・心当たりがあります」
それだけ言って電話は切れたのですが。
数日後。
相談者様から再度のお電話。
「先日の夢判断を聞いて、すぐに夫に検査を受けさせました。
おそらく胃癌、で。かなり進行している疑いで・・今、検査入院です」
・・絶句。
増殖する蟹、キャンサー。
増殖する癌細胞。キャンサー。
夢にはそんなふうに、懸念と確信が姿を現すのかもしれません。
うちの父が大腸ガン発覚する直前には、三夜連続でこわい夢を見ましたが。
前にブログに書きましたっけ?
家の玄関に、真っ赤な腸(二股に分かれている)を丸出しにした猫がきてにゃーにゃー騒ぐ夢。
(実際、その半年後に父は手術で腸を二股バイパスにして人工肛門をつけた)
腸がカラーで強調された人体解剖図を無理やり見せられる夢。
交通事故で腸が飛び出した少年が瀕死で美しい歌を歌っている夢。
あの夢の三日間は、ほんとに恐ろしかった。
四日目に、父から電話(パパのう、今日わかったんじゃけどガンじゃったよ・・)が来たときは
予測しすぎていて ぜんぜん驚きませんでした。
命に直結する、そして生き方を大きく変える大病。
夢は、自身にも身内にも身近な人にも、きっと。
警告や心構えのために、お知らせをしてくれるものなんですね。