
ねむいけど核ー。いや、書くー。
クラフトワークが降臨したので 礼拝しに行ってきました。
夕景は六時過ぎ、赤坂BLITZでHRDさんと合流して。
本日もHRDさんは黒尽くめのファッションでカッコいいです。
まずはドリンクカウンターでビール一気飲み。(すいません)
どうせならドイツビールが飲みたかった。
「たぶん7時ちょうどには開演しないよね」
「いやわかんないよ?ドイツ人だし」
とか言いながらロッカーに荷物を詰め込んで。
スタンディングの1Fフロア、ぎゅうぎゅう詰めの大変な状態で。
なんとか端っこに位置を確保、日替わりデザインの3Dメガネで遊びながら
「前にさ、ダムドの来日行ったとき、二時間待たされた」
「えええ」
「前座のポリシックス二時間聴いて、ほとんどポリシックスのライブ状態」
等とあほな話していたら客電が落ちて
『これよりクラフトワーク公演を始めます』とアナウンス。
HRDさん、すっと腕時計を見て
「ジャスト5分前」と呟く。
ざわめきが静まる客席、にずえーんずえーん、と不気味な電子音が響きだして。
「ちょうど7時だ」冷静に呟くHRDさん。
いやあなたの存在が、もうなんだかテクノそのものですから。
しばらく続く不気味な電子音。
「・・このまま二時間終わったらどうしよう」
「こういう修行かな?」
「なんの!」
とか言ってるうちに
前幕がばーん!と落ちて
等間隔に四人並んだクラフトワークご本尊が!
うおわー、と大歓声。そして懐かしい未来のメロディが。
背景スクリーンにぐりぐり動く3D画像の数列!!
おお、飛び出す飛び出す!
そう、今回の公演は
クラフトワークの各アルバム楽曲と世界観を日替わりで
3D画像とシンクロして表現するぜするぜ、という
クールすぎるエンタテイメントなのでした。
うわあぜんぶ弾ける弾ける。
子供のころからずっと聴いて真似っこしてシンセで弾いてたやつだもん。
両手をぴゃらぴゃら動かしながらとりあえず踊る踊る。
重低音すげえ!
ラルフさん、ちゃんと歌ってる!「♪ボクハ デンタク♪」って!
そして飛び出す画像が古くて震える。
なんだその昔のコンピューターは!昔の電卓は!
「アウトバーン」では画像、マリオカート状態で(いやむしろ、平壌レーサー)
フォルクスワーゲンとベンツ画像のへっぽこハイテクっぷりに周囲から失笑が。
古カッコいい!!
狙ってる感が絶妙で、クラフトワークらしすぎて、感涙でございます。
賛否両論の「ラジオアクティビティ」、
「ニホンモ、イマスグ、ホウシャノウ、ヤメロ」言われても!
やめるのは放射能じゃなくて原発ですがな、ドイツさん。
でも「フークーシーマー」のメッセージでどうんと盛り上がる日本オーディエンス。
いやいやいや、あらゆる意味ですごいぞ。
そして人工衛星がぐわーんと迫ってくる3Dが
頭に刺さりそうになって思わず避けました。
ロボットの手もビタミンも音符もいろいろ頭に刺さりかけたわ(錯覚)。
めちゃめちゃ盛り上がっておもしろいライブやねんけど
やっぱ フローリアンいない・・と 思うと寂しい。
でもダレ場の演奏もネオンサインやレトロ・ファッションショーの画像でつないで
最後は爆発的にがががががー。テクノ爆発!
そして自動演奏のさなか 一人ずつメンバーが去っていって
もちろんアンコールなんかない。時間きっちり。
ぱっきり始まってぱっきり終わった ドイツ感丸出しのライブでした。
さすがやークラフトワーク好きやー!
そんなわけで
あまりのクラフトワークっぷりにやられてしまって
お仕事疲れのHRDさんと
その後に食べに行ったポルトガル料理も
なんだかぜんぜん、味がわからなかったのでした・・。
いやあ凄い体験した。ヤヴォール、ヤー、ヴンダバー!