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うーちゃん と たまさん

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一年間の長期入院をした 四年生のうーちゃんに手紙を書いたところ
一週間ほどして お返事が届いた。

「みかみ先生、わたしは入院しているけれど、元気です。
 病院に学校があります。四年生がひとりなので、先生をひとりじめです。
 苦しくなる前に病気がわかったので、長くなるけれど、治ります。」

そんなことが、ねこ模様のびんせんにいっぱい書いてあった。
絵の上手なうーちゃん。たまさんがマトリョーシカになっている絵が描いてあった。

たまさんからもメッセージカードを送ったので
(メッセージ:のんきがいちばん!たまさんより)
お返事のカードが入っていた。

「まったり元気なたまさん
 ひまもつまらないよ!ほどよくいそがしいのが一番です!
 ニンジンの食べすぎに注意」

たまさんが 釣竿でニンジンを一本釣りしている カラーのイラストが描いてあった。

うさぎの折り紙が同封されていた。
口にニンジンをくわえている ピンク色のたまさん折り紙。

お母様からのお手紙もあって そこには何もはっきり書かれていないものの
うーちゃんの病気は わたしが楽観的に信じていたほど簡単なものではない、ことが
感じ取れた。
「娘は、教室で先生と会えなくなってからも、家でよく、先生やたまさんの話をしておりました・・」

嬉しく可愛い大切な手紙をたたみながら
じーんとした。
頭や体のそこらじゅうが いろいろな痛みや 痺れのような気持ちで じーんとした。

たまさん、お返事かきなさい。
折り紙おりなさい、元気な女の子の姿を折り紙で折って
お礼におくりなさい。

たまさん、たまさんまで病気になっちゃって
手術するかどうかわたしを悩ませて
お母さんとお父さんと犬のお姉さんに家族会議をひらかせて
悲しませるなんて
だめじゃないかだめじゃないか。

うーちゃんも たまさんも
もとどおり元気になって 歌いながら踊りまわって跳ね回って
ぴょんぴょんゆかいに過ごせる
そんなふうに はやくはやくなりますように。



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ハムうさバトル

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しゅんぶん近影。

うちの野郎どもが めんどくさいです。
ハムスターのしゅんぶんと その息子たちと うさぎのたまさんが
仁義なき縄張り争い。

ニコラとテスラの喧嘩がひどいので ケージを分けました。
攻撃的なニコラは独房入り。
弱っちいテスラと 喧嘩しない脱走ちゃんは雑居房で同居。

ケージの掃除をしているときは 仕切りをしたプラケースにそれぞれを入れているのですが
テスラが仕切りを壊してしまい
しゅんぶん、ニコラテスラ、脱走ちゃんのオス四匹が
同じリングに上がってしまったことがありました。

たちまち始まる親子のバトル。
テスラがニコラにちょっかいを出し 怒ったニコラがテスラを瞬殺。
テスラ、白い鼻面を真っ赤な血に染めて逃げ回る。
様子を見て取った賢い脱走ちゃんは バトルに参加せず
ぽん、と垂直離陸してわたしの膝に着地。緊急避難すげえー。
怪我したテスラをわたしが回収したところ
番長・ニコラはおもむろに 父・しゅんぶんに躍りかかる!

ああっ、やばいやばい、と思いました。
なにしろ 今のしゅんぶんときたら。
上の写真でもお分かりかと思いますが
のんびり、ぼんやり、ほぼ置き物。
わたしが抱き上げようとひっくり返そうと無抵抗、
家のお客さんが 棚の上にいるしゅんぶんを見て
「うわ!ぬいぐるみかと思ってたら動いた!あれ生きてるの?」
と 驚く始末。
そんなボケなしゅんぶんが 血気盛んなニコラに攻撃されたら・・!
殺される!

手近にあったタオルを投げ込みました。ド、ドクターストップだっ!
しかし 止めようとしたタオル越しの手を瞬時にすり抜けて
毒蛇みたいな動きでしゅるっとしゅんぶん、ニコラに近寄って
ぶわっとロングヘアを倍の大きさに膨らませて威嚇、
猛犬みたいに暴れているニコラを 頭突きとパンチと蹴りの三連コンボで倒して
そして悠々たる態度でぐわあと顎を開き
戦意を失った相手の腹をがっつり噛む!噛む!噛んで振り回す!
おおお、これが伝説の、上位者が敗者に示す「ボス噛み」や!

じいぃじいぃと悲しい声をあげているニコラを救出して
(爺ぃ爺ぃ!と罵倒していたのかも)
それぞれを 自分のケージに戻しましたが
わたしはしゅんぶんの強さに
めっちゃびっくりしていました。

ふだん 置き物みたいなのに・・おとなしいぬいぐるみなのに・・
いざ、縄張り争い、ボス決定戦となったら おそるべき強さ。
すげえな父ちゃん。まだまだ、息子どもには負けないぜ!

さて そんな男気あふれる縄張り争いを始めたハムたちに
闘争心を燃やし始めた漢(おとこ)がひとり。
たまさんです。

たまさん、これまではうなさんうにさんたちや
しゅんぶんしゅうぶんのハムスターファミリーを
爺さん目線で優しく見つめていたのに
男どものバトルに刺激されたのでしょうか。
いきなり、自分の縄張りを過剰に主張するようになりました。

ある日、いつものようにぴょんぴょん、ハムのいる居間にやってきた たまさん。
テスラ&脱走ちゃん(その上にニコラの)のケージにお尻をむけて
澄んだ目でわたしを見つめながら
いきなり
じょー、と
排尿!

うわあああ、とわたしは驚愕。
白い絨毯にみるみる広がる 大量のおしっこ・・!
たまさん、この5年間ずっと、ちゃんと排泄はトイレでしていたのに
ボケたのか!と悲しんで
たまさんを「たまさん部屋」に連れ帰り 悲しく居間の拭き掃除・・・。

居間と台所に入れてもらえなくなったたまさん、あまりに悲しそうなので
ハムのケージのまわりを徹底的に消臭して 念のためペットシートで囲んで
たまさんに「もうおもらしはしないでね」とお説教をしたけれど
再び すぐさま 居間に来るなりなんのためらいもなく排尿。
ペットシートを跳ね除けて絨毯に排尿。
ううううう。

叱っても叱っても、こんこんと説き伏せても だめです。
たまさん、他のことはすべて わたしとの共同生活のため気を遣ってくれる
本当にいい子ですが これだけは本当にだめです。
「わしがボスなんじゃあ~!」
ってことを示さないと いられないみたい。

昨日はついに。
「部屋にはいっちゃダメよ」囲いを突破して 居間に乱入したたまさん、
あ、とわたしが気付いて駆け寄ったときにはもう遅く
ニコラとテスラ&脱走ちゃんのケージの前で
バレリーナのように回転しながら
放尿!!!

ざっ、って全身に熱い砂でも当たったのか、と思いました。
つぶて。砂つぶてと思ったら、尿つぶて。
わたし、たまさんのおしっこを全身に浴びせられて
人間としてのプライドとか、乙女座A型としての潔癖さとか
いろいろ崩壊しました。

すぐさま 汚された部屋を掃除してお風呂に入りましたが。

どうしたらいいのでしょうかあああ。
わたし、動物はオスのほうが親しめるし、わかりやすいし、面白くて好きですが
(女の子には気を遣っちゃいます!可愛いけど難しい。人間でも同じだな)
この縄張りバトルやマーキングは つらいわああああ。
一緒に暮らしていけへんやん。どうすんのー。しくしく。

あ、脱走ちゃんの中性的な個性と行動、これは
なんだか 本能を乗り越えて暮らしていくためのヒントになるような、気がします。
たすけて!おしえて!
脱走ちゃん!
(・・そろそろまともな名前をつけてあげないと)

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たまたまたま

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カッコよくポーズと目線をキめてるたまさん。しかし。

(今回、内容が微妙にお下劣ですのでお気を付けください)

ぴょんぴょんぴょん、とたまさんが部屋を走っていた。
いつも通りの光景。
でも、なにかがおかしい。
???

よく見て そして気がついた。
たまさんの後足のあいだで
なにかが。なにかがびろびろ、ぶらぶらしている!!!

あきらかに異常事態なフォルムなのに 気にもせず
たまさんは嬉しげに走り回っている。
待て待て待て、と つかまえて
いやーん、と暴れるのをひっくり返して確認して愕然。
たまさんのたまが。
たまたまが。
右だけびろーんと巨大化して伸びている!

これまでわたしは たまさんたまたま(ああ、ややこしい)を
見たことがなかった。
うさぎって、自由にそれを格納したり配備したりできるのね。
だから、病院での爪きりで仰向けにされるときでも
たまさん、怯えて たまをもこもこのファーおなかに格納してたから
いちども見たことがなかった。
(むしろハムスターのほうが丸出しだから立派)

そんなたまたまを 床に引きずって ずるずるして走ってるじゃないですか。
かたたま無料サービス!うわあああ。
陰嚢ガン?睾丸腫瘍?死に至る病!?ぎゃああああ。
って、わたしがパニック起こして部屋をぐるぐる走り回ってしまった。
おお、と喜んで 一緒に走り回るたまさん。
脱走してたハムのしゅんぶんまで現れて ぐるぐる部屋を走り回る始末。
おうちがパニック動物園!

わたしはしばらく 最悪の事態を想定してめそめそ泣いていた。
だいじょうぶ?だいじょうぶ?と
たまさんが心配して鼻先、つんつんしてくる。
いや君が心配なんだってば・・。

「たまさん、あした病院いこうね。いたくない?だいじょうぶ?
 それ、床に引きずるほど腫れてるじゃない。バイキンがついちゃうよ、引っ込められないの?」
なに言ってんだが自分でも不明ですが そんなことをたまさんに言っていて。
たまさん、ふぐう、とか呟いて 自分で自分のたまたまを確認して。

動物病院の診察券を確認していたら たまさんがふぐふぐ言いながら脚に追突してきて。
だめだよたまさん、安静にしていてね。
と言いながら もう一度抱き上げて確認したら。
・・・・・。

も う 体 内 に 格 納 し て 普 通 の 状 態 や が な

なんだよそれ! どういうこと! 暑いから出しっぱにしてただけかよ!
って キーキー怒ってしまいました。安堵と不安とまぜこぜで。

いま、怒られてしょんぼり、おとなしくしているたまさん。
元気ならいいんです。もう高齢だし、何かあっても手術は過酷だし。
でも
あきらかに右だけ肥大していたから 細菌感染か腫瘍か、下垂体異常かもしれないし。
おーい、たまさん!やっぱ病院いくぞ!
って言ったら たまさん
できうる限りわたしから遠くに走って行って
居間のソファの後ろに頭つっこんで 隠れています。
(病院めっちゃ嫌いな子)

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ファンシーファンシー

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4年生のうーちゃんが 一年間の入院をすることになったと聞いた。
学校にも行けないから 病院の中で小学校の勉強をするらしい。

塾では3年生のとき 前半はずっと個別指導状態で
いつもわたしとふたりきり、お絵かきして歌って笑い転げてそして勉強もして。
歳の差とかをいっさい吹っ飛ばして やけに気の合う友達みたいで
わたしはうーちゃんに 虫のことや学校での流行のことなんかを 教わった。

夏以降は生徒が増えたから お友達も増えて楽しくなったけれど
ミカミ先生をひとりじめできないの、つまんないなあ。
と言ってくれたうーちゃん。

今年度は わたしが他校舎に異動になってしまったから
会うこともできず どうしているかな、と思っていた。
もと同僚の先生から 退塾して入院した・・と聞き
ほんとに耳を疑った。

あんなに元気な女の子が。
光みたいにいつも笑顔で跳ねてお喋りで空想好きな
命そのものみたいな子が。なんで。

びっくりして考えこんで そして
お見舞いのお手紙を書くことにした。
そして 小学生女子向けのレターセットを買おうとお店に行って
えー・・・
うさぎ。

つい。
ファンシーなうさぎレターセットを買ってしまった。
完全に自分の趣味。ご、ごめん。
うーちゃんなら、なめことか、ドクロ柄のほうがすきだって知ってるのに・・。

うさぎのたまさんや うなさん、うにさん達ハムスター家族の話が
大好きだったうーちゃん。
うちの動物たち情報を もりもりに満載したお手紙を書いてはみたけれど。
元気に読んでくれるだろうか。
おもしろがって そしてわたしと一緒に塾で過ごした頃を 思い出してくれるだろうか。
励ましたいけれど どうしたらいいかわからない。

困りながらファンシーレターに ファンシーなシールで封をしている
いまだに精神内容が小学生レベルにファンシーな わたしです。

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