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桜さくさく焼きドーナツ

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受験本番の時期がやってきました。
中学生は推薦入試を終え、小学生たちも2月3日に決戦の日を迎えます。

最後の授業、に こんなに力を入れるのは初めてです。
足かけ九年目になる、今の塾での教師生活。
三年以上も受検対策講座の講師をつとめ、自分に何ができるのか、何を求められているのか
わかってきたから
生徒の望みをかなえるため、多少は厳しくてこわい先生と思われたっていい。
これまでのような「おもしろ先生」という人気なんかなくしたっていい。
すさまじい最終課題をオリジナルで出題し、骨のある生徒たちをうんうん悩ませています。

小6の都立受検生たちには、地球水資源の枯渇と日本の仮想水輸入について
WRIや世界水機構やUNEP出典のデータをがん!と提示して
データを用いた小論文と、ベクトル化した図表からの「超越案」を
時間を限って提出させています。

これができたら受検なんてちょろいもんだ。

でも、今日は、小6の男子を授業で泣かせてしまいました。
四十分の時間をかけて考えて貰う課題を、資料に目を通しもせずに
十分足らずでちゃちゃっと書きあげてきた答案があまりにも、力を使っていないものだったので
「これでは、今まで努力してきたことと、本当の才能が誰にも伝わらないよ」
と、極力おだやかに伝えたつもりだったのですが。
プライド盛りの十二歳男子が、競争仲間の前で身も世もなく泣き崩れてしまって。

ちがう、T君、先生は君を非難も否定もしているわけじゃない。
小手先で勝てる試合じゃないんだ。
見栄でクリアできるゲームでもないんだ。
結果はどうあれ、この大一番の勝負に全力を出して清々しくなれないと、
あとが辛い。あとの人生が。悩まざるを得ない青春が。

T君には彼なりの事情や体調があったことでしょう。
だいたい、わかっています。
それでも、解答にダメ出しして泣かせてしまうのは、本当に心がきりきり苦しかったけれど…。
こんなに小さいのにこんなに辛い勝負をする君たちは、本当に勇者だ。
勇者を鍛える学校のトレーナーも、負荷をかけるべき時期がわかって、あえてやっているんです。
ごめんな、T君。

(でも、私のタロット講座はもっと甘々です。タロットは決戦しないでいいし。趣味でいいんだし)

で、小さな勇者たちを励まし勇気づけるため、今年もつくりましたー!
「合格祈願☆桜さくさく焼きドーナッツ」
第一陣、二十五個やきましたよー。
食ってくれ。真ん中に「ごーかく(五角)」の穴が「通った」
縁起モノのドーナツ食って。自信と気合をしっかりお腹におさめておくれ。

ええと、開封後はお早めにお召し上がりください。
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昨日は

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たまさんの四十九日でした。

オトンの誕生日でした。

ゆだっちさんと別れました。


そして
ゆだっちと友達になりました。

恋愛関係というめんどくさい枠組みはぶっ飛ばして
遠慮会釈のないダチとして男らしくぶん殴り合ったりしながら
助け合って生きていくことにしました。

よろしくな!
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ことりカフェ

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ジブリ美術館の向かいにある、ことりカフェ。
晴れた日曜日に 三鷹から「風の散歩道」をてくてく歩いて行きました。

塾は完全に受験寸前モードに突入し
判定試験、直前特訓、と休みもない状態で
正直言って疲れております。
&まだ一ミリも立ち直っておらず
井の頭線吉祥寺駅のトイレの看板を見て泣いているような体たらくなので
(女の子の後ろを、うさぎがぴょんぴょん追っかけている絵なのよ…)
早朝から試験監督と解説授業をしたあとでは
あんまり笑顔になれませんでした。
最初は。

でも オカメインコや文鳥や ああ鳥に詳しくないからあとは名前わかんないや、の
小鳥たちを ぼうっと眺めながら
それはそれは食べるのがもったいない「ことりフレンチトースト」を頂き
苦味のすっきりした美味しいコーヒーを飲んで
さいきん見た夢の話をずっと聞いていたら

なんだかもう 平和で平和で もうなにがどうでも何でもいいやー
と 本当に久しぶりにのんびりした心を取り戻せたのでした。

ことりカフェ、いいところです。
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月命日

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元日、午前二時頃の月。
“たまさーん”と 呼びかけました。

きのうは たまさんの月命日でした。
ひと月がたち、新年を迎えて、わたしはまだ たまさんのいない日々にちっとも慣れません。
からっぽのうさぎ部屋が寒いです。

がちがちに心凍えながら
恒例「地獄の」大晦日&正月特訓授業、冬期講習に突入し
たまさんは?たまさんどうしてる?と 毎日きく生徒たちに
冗談を言いながら毎日すごし
最終日にとうとう もう隠し果せなくなって
じつはねえ、たまさんお年寄りだから、とうとう、先月死んじゃったんだ……と
つい口にしてしまいました。

しんと凍った教室の空気。
わたしは笑って軽くそう言ったのに
暴れ者の生徒たちが無言で真顔になってかたまり
数名は涙を浮かべてしまったので
ああ、言うんじゃなかった、と思いました。
五年生のみんな、ごめん。

ほんとに、みんなに好かれた、アイドルのように愛されたうさぎでした。
いまだにみんな、ノートにたまさんの絵を描きまくってるしなー。
たまさん、もてもて。

亡くなったら、このブログもやめようと思っていました。
no rabbit means no company だし。

たぶん私は心弱いから、アル中悪化して連続飲酒発作で社会復帰できなくなるだろうと覚悟して。
そんなことはありませんでした。
そのとき、いてくれた人たち、声をかけてくれた人たちがあまりにも有り難くて
自暴自棄になんて なりたくてもなれませんでした。

亡くなる前日のメールひとつで
すぐに飛んできてくださった、たまさんの「お母さん」こと遠藤店長。
仕事で出かけざるを得なかったわたしにかわって、さいごを看取ってくださって
ほんとうにありがとうございました。
たまさんが、さみしく旅立ったりすることがなくて、ほんとうによかった。

「おい。死ぬなよ」とはっきり言ってくれたハラダさん。
わたしが「たまさん死んだら死ぬつもり」と 冗談めかして言っていたのを
本気のヤバいサインとして受け取っていてくれていた。
実際問題、自棄になっている瞬間に助けてくれました。ありがとう。

「これからはおれが、まなちゃんに元気になってもらえるようがんばるよ」と
言ってくれたゆだっちさんにも感謝です。

ひつじたん、けんけんさん、ちゆきさん、ひぐちさん、
ありがとう。
わたしはなんだか充分にぐれていて、もう何がどうでもよくなっていたけれど
正気にかえりました。
あたたかい言葉をかけてくれてありがとう。

冷たい意地悪なことばも充分に聞きましたけれども…。
わたしのことはともかく、生徒は子供だからはっきりと
「かわいそうなのは、先生じゃなくて、たまさん!」
と言ってくれるので。
自己憐憫になんぞ堕ちずに済みます。

ありがたい世界にわたしは今なお生きています。
たまさんがいない世界はやたら寒いけれど。
優しい人々のいる世界のために おもろいことを言いながら描きながら書きながら
生きていこうと思います。

ああ、笑おう、笑おう。
「ペットの葬儀屋」さんに電話で火葬をお願いしたら
「うさちゃんですね、では骨壷は一番小さいサイズになります」
と言っていたのに
いざ家に来てもらったら
葬儀屋さん、たまさんを見て「うっ」と息をのみ
「お…大きいですね。あのう…骨壷は…、あの、ええと“ジャンボ”になります」
と。

たまさん、ジャンボー!

今、たまさんはジャンボサイズの骨壷におさまって
うさぎ部屋の棚の上に神々しく安置されております。
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