fc2ブログ
category未分類

十五夜

trackback0  comment0

@吉祥寺。

天気予報はいちにち曇りだったので
見られないかなと思っていましたが
仕事帰り、夜空を見上げたらばっちり。

煌々と十五夜のお月様が輝いていて
うさぎが元気に餅をついてました。

たまさーん、と呼び掛けて
お月様の写真を撮ったら

うーん、なんだか
UFOまで写りました。

たまさんが写ればいいのに…。

スポンサーサイト



category未分類

(長編ノンフィクション) とにかく数字が憶えられない人の5日間

trackback0  comment0
1473000531741.jpg


9月1日 乗馬に行く。

朝イチで乗馬クラブに電話して、レッスンと送迎バスの時刻をきっちりと確認…。
私はどうやら、時間や値段などの数字をおぼえる脳の機能に
おっそろしく多大なる欠陥があるらしく
いつも必ずばっちり間違えるので、こうして確認することが必要なのだ。

バスの時間から逆算して、経路サイトで千葉までの電車の乗り継ぎも確認。
よーしこれで大丈夫だ、さあ鞭とニンジン持ってGO!と出発。
都バスと中央線と総武線を乗り継いで機嫌よく市川まで来たところで

緊急停止。
人身事故。

運行再開まで一時間。
ガ━━━(゚ロ゚;)━━ン!!

当然、最初の回のレッスンには間に合わず、キャンセルすることに。
ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!!

でも、一時間遅れで山奥のクラブにたどり着き、無事にお馬たちと再会。
この日はハナちゃん(可愛い)とドルさん(凶暴)に乗りました。

自分が時間を間違えて、レッスンに間に合わない可能性をかんがみて
一日3クラスも予約しておいてよかったー。転ばぬ先のスティック。


9月2日 契約に行く。

時刻だけではなく、方向にもむっちゃ弱い私はどこにいくにも必ず迷う。
今の住所にはもう二十二年住んでいるけれど、いまだに家から五分のところで道に迷える。
新宿生まれなのに、新宿駅で目標の改札口にまっすぐ向かえたためしがない。

それなのに今日は朝から渋谷で大事な契約がある。
昨晩、乗馬から帰ってきたらもう日付変わってたけれど、
がんばって五時起き。
シャワー浴びてコーヒー飲んでしっかり目を覚まして
三十回くらい目的地への道順を確認して
時間にゆとりを持って向かうことにする。

迷った。

マークシティ抜けて左折して駅から三分、の所に行くまでに
ちゃんと迷える自分に感動した。
……道玄坂の上まで行ってしまった。

でも、「迷う分」をきっちり含んで時間を見ておいたので
目的地に到着したのは約束の時刻のぴったり五分前。
祝!☆。.:*:ワーヽ(゚▽゚)ワー(゚▽゚)/ヤッター!:*:・'゚☆

時間通りにオフィスに入り、抜かりなく書類を交わしめでたく本契約成立。
すらすらと。
去り際に担当の方にご挨拶。
「それではどうぞよろしくお願いいたします」
「こちらこそ。13日から宜しくお願いします」
「え?13日?…14日からでは……」
「えっ」

期 日 間 違 え と る


9月3日 ボクシングに行く。

夏期講習の間、ぜんぜんジムに行けなかったので
すっかり体が鈍ってしまった。ロープ1ラウンドで息切れする。

いつもマスボクシングの相手をお願いしている駆動さん…
誤変換だけれどまさにこの字面がぴったりの人だからこうしておこう、
というマッチョな兄さんもめずらしくお休み。
さみすい。

あまつさえ、久しぶりに会った女子会員のお友達が
「実は、引っ越ししたからジムを移ろうと思って…」
「このところ体調が悪いから、しばらく休会するの」と
なぜかお別れ発言フェスティバル状態。
さみすい。

自分自身、ブランクが空いて調子が出ず
目標にしていたスパーリング大会も、マッハで遠のいたように思われて
ボクシングやめたほうがいいのかな、乗馬に集中するべきなのかな…と
ちらっと思っていたところだったので
このロンリーモードはこたえた。

「あ!でもジムの女子で呑み会するんだよね。そこで皆に会えるからいいや」
「うん!三上さん酔っぱらうと面白いってS水さんが言ってるから(オイ)ぜひ来て!明日だけど」
「え?あれ…明後日じゃなかった…っけ?」

期 日 間 違 え て た

明後日は朝から健康診断だい!バリウム飲むから前日禁酒・当日断食だい!
行けなーい゚゚(´O`)°゚ ウワーン!!


9月4日 01が行く。

処分しなきゃいけない18キログラムの塊が押し入れの奥に眠っていた、二十二年間。
とうに壊れていて、今となっては修理もままならず、
たとえ直ってもたぶん一生まともに使う機会はないだろうという…
KORG 01W-FD。
1991年にリリースされたシンセサイザーだ。

私が最初に買ったシンセもKORGで、MS-10という実験道具みたいな代物だった。
中学一年生の時に、貯金をはたいて水道橋のイケベ楽器で買ったのだ。いろんな意味で重かった。
ローランドのシャープでキラキラした音色より、コルグのディープで真面目な音が好きだった。

90年代の前半、下北沢のアンディーズ・ミュージックに勤めたことがあって(今なお伝説として語り継がれる楽器店です)
そこで、たしか社販で一割引き…だったかな?
同居してたhrdさんと二人で、ローン組んで、買ったのだ。01W-FDを。
当時としては最新鋭のすんごいシンセだった。いろんな意味で重かった。
ビンボーなバイト暮らしの若造二人が、へらっと買えるような機材ではなかったのに。買ってしまった。
毎日、音をつくり、曲を作って弾いていた。夢中だった。

でも結局、この01様(崇めてみる)が実際にバンドの演奏で活躍したのは、たったの一回だけ。
あとは狭いアパートでピアノ代わりに弾きに弾かれて弾きまくられて、いつしか
ドとレとミとファとソとラとシの音が出なーい、というパッキャラマードな状態となり
今のマンションに引っ越してからは押し入れの中に安置されたまま
いちども出番がなかったのだ。

思い立って、埃に埋もれたそれを引っ張り出して、
半日かけて隅から隅まで、本体もキャリーケースもコードもケーブルもマニュアルも、きれいに掃除した。
そして電話をかけた。

一時間足らずで、楽器のリサイクル業者さんが家にやってきた。
「あまりにも古い機材で…やはり、買い取りのお値段はつけられないと思います」
「いいんです。廃棄するのは忍びなかったので、リサイクルできるなら」
「大事にしてこられたんですね。90年代の最新モデル…かなりの値段だったでしょうに」
「バイト生に18万円のシンセは分不相応でしたね~」

いかにも音楽やってます、という見た目のイケメン業者さん、丁寧にシンセをチェックする。
「KORGの古い機材はね、実は今、東南アジアですごく人気があるんですよ」
「え?そうなんですか?」
「日本では型番落ちで売れなくても…向こうでは、電子楽器がなかなか手に入りませんからね。
 本当に人気があって、みんなすごく大切にして、ずっと大事に使うんですよ」

そう聞いたら、なんだか涙が出そうになった。
01様がきれいに直って、輸出されて、喜ばれるなら、もっと早く手放せばよかった。

そして01様は我が家を去った。
私は後になってから、そのスペックがどんなもんだったか気になりはじめて検索。
ああ、記事があったあった。

ん?
260,000円?
二十六万円!?い、一割引きの社販でも二十三万四千円!?

値 段 間 違 え て た

そんなもん買ってるから私たち、食費にも事欠くほどビンボーだったんだなー(☍▽⁰)



9月5日 健診に行く。

長年ほったらかしに不摂生だった私の健康面ですが
いくらなんでも大酒飲み過ぎで痩せすぎだ。ということで
昨年、同居してたydさんがサクサクと区民健診の予約を入れてくださいまして。
うわーん病院キライ、検査キライ、と泣きながらも
クリニックに行ってみたら。ちょっとしたハイテク検査メカのテーマパークみたいで
おもしろかったですヽ(^◇^*)/ ワーイ

そんなわけで、今年は自ら予約を入れまして
ちゃんと行ってきました、区民健診。

9時半の受付にぴったり着くように、また「迷う時間」も考慮した上で
何も食べず水も飲まず出発。徒歩30分の炎天下を踏破。

クリニックに着いて仰天。朝から激混み!
昨年の倍くらいの人数が、狭くもない待合室を埋め尽くし
アリーナ満員、オールスタンディング!みたいなことになっていた。
ベンチに座っている、より早い時間に来たらしき人々はあきらかにイライラしている。
「まだ待つんですか?」と受付に詰め寄る人も。
「もういいです!」と、出て行ってしまう人もいる。

まずいタイミングで予約を入れてしまったわ…と思いながら、
待つこと一時間二十分。もしかしてここ本当にテーマパークですか?

しかし、検査が始まってしまえば流れはスムーズ、手順は迅速。
前座の採尿から、大トリの胃がん検査、バリウム飲んでロボみたいなのに乗ってぐるぐる回るやつ…
まで、なんと30分足らずで済んでしまった。

待ち時間が長すぎるんじゃい!

健診はやはり面白かったものの、待たされた時間の果てしない不毛さには憤りを感じながら
また炎天下をふらふら帰宅。お腹空いたー。

帰って、シャワー浴びてから昼ごはん食べて
のどかな気持ちになってふと、壁のスケジュール表を見上げて
ん? と気が付いた。
「9月5日 健診 9:15」

くじじゅうごふん。
はっきりと、自分の字でそう書いてある。
昨晩も見たし、今朝も見たはずのスケジュール。

時 間 ま ち が え て た

あの激混み、一時間以上待ち状態の中、
15分も遅れて悪びれもしない私になぜ、受付のスタッフさん一言ツッコまなかったのか!
(忙しすぎてその気力もなかったのね…)
はっきりと、受診券に時刻が書いてあるのに。

て言うか、なんで、この状況で時間を間違えられるのか、自分!

もう本当に呆れてしまい、床に膝からくずおれました。どんだけダメ人間だ、自分!

健診クリニックの皆さま、本当にゴメンなさい・・・(´_`illi)


※画像は在りし日の01W-FD(右下)。奥の半病人が今より更に貧乏な頃の私。
New «‡Top‡» Old